滋賀県米原市 おうみ三奴振り
武家奴 山津照神社 蹴り奴 坂田神明宮 公家奴 福田寺

 山津照神社は、平安時代の延喜式に記された「式内社」で、古事記「国生み神話」に登場する国常立命を祭神として奈良時代に創建されました。境内にある前方後円墳は、古代豪族息長氏の墳墓と伝えられています。
 武家奴は、神社境内に別祀される青木神社の祈祷札「天平泰平、武運長久、宮中安全」を京都御所へ献納していた当時の「道中奴」で、江戸時代から明治4年頃まで続けられ、その後途絶えましたが戦後まもなく(昭和26年)復活され、春の祭礼には武家奴振りが行われています。

 坂田神明宮は、垂仁天皇の皇女・倭姫命が天照大御神の奉祭地を求めていた際に住まわれ、その後伊勢に安住されたことから、「元伊勢」と伝えられています。
 五穀豊穣に霊験のある神社としても知られ、天照大神を祭神とする「坂田神社」と豊受大神を祭神とする「岡神社」が併せ祀られています。
 彦根城の鬼門鎮護の神としても崇敬され、社殿造営の際の藩主以下の参拝行列の先払いが「蹴り奴」でした。春の祭礼に蹴り奴振りが行われます。

 福田寺はもともと古代豪族息長氏の菩提寺でしたが、その後、浄土真宗中興の祖、蓮如上人が三年間滞在された寺院で「長沢御坊」と呼ばれています。
 公家奴は、江戸末期「息長本覚摂専」の妻で、宮中の公卿摂政関白家 二条斉敬の妹「かね子姫」の輿入れの際の道中行列に由来します。
 毎年春と秋に全国でもここだけしか見られない、公家奴振り(無形民俗文化財 昭和42年滋賀県指定)が行われます。

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